ありよりの小澤亜李

「ありよりのあり」という言い回しが、今風な若者のあいだで流行っているらしい。この言葉を耳にするたびに、私は小澤亜李のことを思わずにはいられない。ありよりの小澤亜李である。
いま、私の中で小澤亜李ブームがきている。アニメを見れば、ステラのまほう小澤亜李。ゲームを遊べば、ららマジに小澤亜李。ラジオを聴けば、ラジオ関西小澤亜李。まさに、壁に耳あり障子に目あり至る所に小澤亜李といった様相である。お断りしておくが、私は特に小澤亜李ファンというわけではない。ファンではないために、この事態はブームなのである。ウラオモテフォーチュンを2017年のいま購入したほどだ。もちろん、小澤亜李さんが様々な作品に出演しているのは今に始まったことではない。ブームを意識したきっかけがあり、それはいくつかのありよりの小澤亜李であった。
「ありよりのあり」がありの最上級を表す表現であるならば、「ありよりの小澤亜李」は最もありな小澤亜李ということになる。ありよりの小澤亜李的な良さを同時期に幾つか感じ取り、やがてブームになり、間もなくして小澤亜李パワープッシュ月間が始まった。
ブーム到来のきっかけは三つあった。第一にららマジ、第二に元気の出るラジオ、第三にとけあうこころ、であった。


第一に、ららマジ
スクールファンファーレの幻影を追い求めて始めたららマジだったが、ストーリー良し、キャラクター良し、バトル良しでハマっている。あらゆる要素のだいたいが良い。お金かかってそう。

 

瀬沢かなえちゃんです。
瀬沢かなえ後輩単推しです。
正直、相当好き。
攻撃ボイス「ダメ押しです!」……20000点。総評:ダメ押しするキャラが昔から好きなので。
キズナLVを上げてどんどん親密な関係になりたいのだが、現状LV9が上限なので、気になる関係止まりである。早くいやらしい関係になりたい。もうひとつ些細な不満を言うならば、主人公がチューナー(調律師)であるため、キャラクターたちから「チューナー」と呼ばれるところだ。チューナーくんだとかチューナー!という呼ばれ方は少々馴染みにくいし、シンクロ召喚でも始めるのかなと思う(グローアップ・バルブが大好き)。その点、後輩キャラは「チューナー先輩」や「先輩」とボイスで呼んでくれるので大変ありがたい。もちろん、瀬沢かなえ後輩も主人公を「先輩」と呼ぶ。
「あう! せ、先輩のバカ、すかぽんたーん!」←テキストだけでCV小澤亜李なのがわかる。
「きゃ! せ、先輩の理性も、私の女子力の前には意味ないんですね……。」←いいねぇ~

第二に『project758 presents 小澤亜李 元気のでるラジオ!!』
ラジオ関西小澤亜李さんの単独番組が1月から始まっていた。初回を聴き逃したので誰か教えてほしかった…。この番組がなかなかに面白い。お腹が強くて牛乳は賞味期限切れ2週間くらいなら飲むとか、人よりバストの位置が上にあるとか、そういう絶妙な小澤亜李さん情報が発信されている。
特筆すべきはリスナーとの電話コーナーを毎回やっているところだ。現在はリスナーが自称◯◯としてモノマネで30秒話すというテーマで行われている。多くの番組では電話コーナーをやるとなったら、リスナーのお悩み相談が多い傾向があるが、それは当事者以外はまったく面白くない時間なので、この番組の30秒チャレンジという制限とテーマの設定は良いバランスだと思う。直近の放送では、男性リスナーの自称長縄まりあチャレンジがあった。その模様にかつての『長縄まりあ HAPPY ぬ~ LIFE!』の神コーナーを思い出したのだった(長縄まりあ“あるある”ネタを長縄まりあのモノマネ音声で投稿するコーナー(裏声)(苦しそう)(ぬdis))。
他には猫組WORKING!!のラジオを時々聴いてるんだけど、麻倉ももさんが小澤亜李さんとタメ口で喋っててビビった。ビビるよ。

第三に、とけあうこころ/羽二重きよめ(CV:小澤亜李)
project758の実態は知らないが、この曲は元気のでるラジオで流れてるのを聴いて一発で好きになってしまった。小澤亜李さんのことまで好きになっちゃいそう。

とけあうこころ (preview) by project758 [ 7/f ] | Free Listening on SoundCloud

試聴ではラスサビ部分しか聴けないが、全体を通しての流れがとても良い。今月のパワープレイ楽曲。
758のイベントでラスサビ部分を観客とみんなで歌おうという試みはどうだったのだろうか。みんなで歌うことで曲が完成するみたいな面があるし、別に自分がその場にいなくても合唱された事実が曲をよりいい感じにしてくれるはず。

そういう感じで、この三つの小澤亜李さんがとても良いという話なのよ。

ところで、ありよりの小澤亜李があれば、なしより小澤亜李もあるのではないか。……なしよりの小澤亜李とはどういうものだろう。敢えて具体例を挙げるなら、ありゆみりのありである。

ありゆみりは、あまり小澤亜李ではないし、花守ゆみりの良さも薄くなりがちである。ありゆみりという関係性が主体になってしまっていると感じる。例えるなら双葉杏とあんきらみたいなものだ。おざなり空間が内輪向けだとしたら、ありゆみり空間は外向けであり、このふたつは反対に位置する。そういう理由から、ありゆみりは私としてはなしよりの小澤亜李である。ただしローリング☆ガールズは最高。リンダリンダすげー楽しみ。ありゆみりがいくらイチャイチャしていたとしても、親しき仲にも小澤亜李である。ありゆみりは小澤亜李成分を欠いている。おざなりのように「まりあの肛門」とか「カラオケでにちかちゅのお胸が揺れてた」とか、そういう俗悪な話をして欲しいのである。

良く言えば親しみやすい、悪く言えば神秘性やスター性がない、みたいな感じで、小澤亜李さんの良さって役も本人も等身大な感じだと思う。演技でいうと等身大+アルファの部分がすごく豊かな感じ。本人でいうと何でもあけすけに話すところとか、日々の目標も自覚して等身大…みたいな印象がある。今考えた印象。

最後に、これは大事な話なんですけど、お酒を飲みながらおざなりを見てモノマネをするととても楽しいんですよ。なーなあまりあでぃしゅとかまりあちゃんちゅき~とかやると脳に良いんですよ~。