ストロングゼロ ダブル完熟梅さん、愛しています……

こんばんは。久しぶりにブログを更新します。
ここのところバーチャルYouTuberの話題が続いているので、今回はストロングゼロの話をしたいと思います。

最初に言っておきますが、俺がストロングゼロ飲んでるって話に「でたwストロングゼロwww虚無の酒wwwww」みたいに言ってきたらしばき倒すからな。飲む福祉とかストロングゼロ文学だとか言って喜んでる奴らはちゃんと飲んでないエアプだってまるわかりだから。極めつけに「見るストロングゼロ」ってなんなんだよ。飲めよストロングゼロは。泥酔に真剣になれ。

という書き出しを2月頃に書いたまま放置していたのだが、どう見ても今世に出すには完全に旬を逃している。
その時の俺は、年末年始にかけてダサいブームが起こったストロングゼロを飲むことがマジでダサい気がしていて、なんとなく飲むのを避けていた。ネットミームの奴隷だと思われたくなかった。
だが本当は、無意識の抑制が働いていたのかもしれないと、振り返って思う。きっとまたストロングゼロ中毒になり常飲してしまうことを恐れていたのだ。
それから間もなくしてストロングゼロを解禁することになったわけだが、一ヶ月後にはロングとショートを合わせて30本の空き缶が部屋に積み上げられていた。常習性がヤバすぎる。クソなミームに纏わりつかれていても、ストロングゼロはその性質を何も変えていなかった。泥酔到達への確かな信頼。
俺がストロングゼロを飲むのは、陳腐な堕落アピールではない。目的のためだ。
この旬を過ぎた恥ずかしい書き出しを始まりにして、これからそのことを示していく。


ストロングゼロはどのような場合に飲みたくなるか? そう、それはおうちでカジュアル泥酔したい時だ。
在宅飲酒の本旨は酔った状態で何かを楽しむことにある。晩酌行為が目的なら別だが、そうでない場合、泥酔は手段になる。泥酔到達が手段ならば、選ぶ酒はストロングゼロに限る。

ある日、めずらしく四文屋さんで一人酒を飲んでいた俺は気がついた。店員を見ながら晩酌しても全然楽しくねえってことに。
それは、一人酒を飲むなら、いつも家でするように音楽を聴いたり女性声優映像を見たりしながら楽しみたい、という欲求が満たされないからだった。
一人居酒屋にある種の憧れをもっていたはずなのだが、そもそも自分は晩酌自体が好きなわけではなく、「酒+音楽」「酒+声優」が好きなのだとその時わかった。あとポテトサラダ潰すやつもやってみるとダルいわと思った。

つまりクソ酔っ払いながら声優ライブ映像を見たり声優ラジオを聴いたりするのは最高ってのを再確認したってことで、クソ酔っ払うならストロングゼロがベストってことだ。おまけに、ストロングゼロを飲むと女性声優の夢を見やすくなることが個人的経験からわかってきた。


まずはストロングゼロの強みについて語りたい。

そもそも泥酔状態に到達するのは意外と大変だ。
自分の場合、ビールや低アルコールの缶酎ハイは泥酔する前に満腹になってしまうし、飲める量がつまみの品質に依存しがちになる。一方でウイスキー等のハードリカーも高い度数から泥酔向きかと思われるが、泥酔するまでゆったりおいしく飲むためには時間と体力が要る。コークハイとかにするとしても濃い目にするほど不味くなるため失敗しやすい。
そこでストロングゼロが抜擢される。自分はストロングゼロのロング缶を2本飲むとクソ酔った状態になり、そこから3本目を半分飲んだあたりから泥酔状態に突入する。非常にわかりやすい。単位が明確で味もブレないという、泥酔到達ラインまでの正確性が強みだ。

もう一点、ストロングゼロが最高なのは飲酒環境の管理コストの低さにある。
ためしに、ハイボールで一杯やるぞというシチュエーションを考えてみよう。
ジョッキに氷を入れてウイスキーを注いで冷えた炭酸水を注いで軽く混ぜたら美味しいハイボールの完成。スーパーで見繕った惣菜なんかを用意して晩酌開始となるだろう。
一見簡単なように思えるが、これは理想的条件ばかりを想定した机上の空論である。現実では、まず家の冷蔵庫に氷はないし炭酸水もない。何故なら氷は昨日の晩酌で製氷皿のストックを全部使ってしまったからだ。炭酸水も使い残しの気が抜けたやつしか冷蔵庫にない。ジョッキも家に3つあるが全部流し台に放置されたまま洗ってない。買ってきたつまみをのせる皿も全部流し台の中だ。俺はひどく疲れている。もしかしたらウイスキーも残り1杯分しかないかもしれない。ウイスキーも割材も、少なかったり多かったりして、不揃いになれば嫌になる。激安ハイボールを飲むにあたって管理すべきものが多すぎる。泥酔までのハードルがでかい。しんどい。

これがストロングゼロであった場合はどうか?
帰宅途中にストロングゼロを数本買って、家に着くなりプルタブを起こせばもう飲酒開始できる。もし買い置きが冷蔵庫にあるならタイムはより早まる。ジョッキも氷も必要ない。強い香料と炭酸のおかげでめちゃめちゃ飲みやすい。ストロングゼロの摂取効率はつまみに左右されない。たぶん俺はごっつ盛りの焼きそばを食ってる。飲酒環境の管理コストが超低い。
飲酒スタートが早いということは、それだけ泥酔到達までのスピードが早いということだ。言うまでもなく、酔うのもクソ早い。飲酒までのハードルが激下がりする。
飲むまでが簡単で早い、酔うまでが簡単で早い、ついでに寝ちゃうのも早い、というわけだ。

読者のみなさんは、ストロングゼロ最高って言い方してるけどそれって要はストロング系チューハイ全部に言えることじゃんと疑問に思うでしょうが、俺はストロングゼロダブル完熟梅が圧倒的に一番好きなの! わかれよ! 飲んでたらわかる。


次に、在宅飲酒活動の流れについてだ。

①アニメを見ながら飯、飲み始める。
②クソ酔った状態で声優ライブ映像を見る
③泥酔状態で声優ラジオを聴く
④限界が来たらラジオを再生したまま寝る
⑤声優ラジオ情景になる(ゴール)(最重要) →声優夢を見る

アニメを見ながらストロングゼロを飲む。酔いが回ってきたら声優映像を見て気分を上げていく。選ぶのは好きな声優ライブBDか、声優しょうもなバラエティがいい。
疲れてきたら声優ラジオでチルアウトしていく。時折「麻倉ももちゃんかわゆ!!!」と絶叫したり「田所あずさ!!! 結局……おまえだけが、何年間もずっと、平均的な位置で好き……」と独白したりして、精神を整えていく。やがてストロングゼロ独特の「もう寝るしかねぇ」みたいな酔い方が限界に近づいてくるので、そこまできたらラジオを流しっぱなしで眠る。

ラジオはなるべく既に聴いた回であるのが望ましい。泥酔しているので眠りは浅い。浅い眠りは夢を見やすくする。
意識と眠りの狭間に入り込んでくる女性声優の断片的な会話。目を閉じて頭に浮かぶイメージは、声優ラジオによる情報なのか、それとも夢の情景なのか、判然としない。思考しているようで、声優ラジオからの情報にすべて支配されているような感覚。浅い眠りと曖昧な意識の浮上を繰り返す時間。その間もずっと、何度も聴いてきた声優ラジオの他愛のない会話が流れている幸福感。ストロングゼロと声優ラジオが俺を曖昧にさせ、時に夢の中に声優を遣わす。
この状態が目指すべきゴールなんだよなあ… わかるでしょ…

 

ところで、小説『最後にして最初のアイドル』に収録されている短編『暗黒声優』では、主人公のアカネがストロングゼロを飲んで労働の疲れを癒やすシーンがある。アカネは声優であり、別次元の『声』を聴く者でもある。このことからもストロングゼロと声優の親和性の高さは一般に認知されてるといえる。
『暗黒声優』はエーテルを操りビームを放つ女性声優がスペースオペラする話でゲラゲラ笑えるから声豚のみなさんはぜひ読んでね。声優で百合でSFで面白いよ。