スロークッカーを買ったので自炊報告をします。カルアポーク(っぽいもの)、雑チキンカレー、ジェネリック牛すじ煮込み。
こいつを買いました。三千円くらい。
緊急時代宣言のもと外食を自重した結果、労働帰りに買うコンビニ飯がうますぎてめちゃくちゃ太りました。居酒屋に行けない反動で甘い酒を飲みまくりめちゃくちゃ太りました。
肥満情報はともかくとして、飯の話です。コンビニで野菜を食おうとすると、いつものキャベツの千切りかパックか、高くてしょうもないサラダくらいしか選択肢がなくないですか? ほかは給食みたいな煮物とか、とにかく魅力を感じない。健康とかの話ではなく、コンビニ飯が中心だとがっつり野菜が食べたくなってくるんですよね。
そういうわけで野菜料理を簡単に食うためにスロークッカーを買いました。野菜を食いたいはずなのに、今回報告するメニューに野菜性はあまりないですが……。
選んだ調理器具がスロークッカーなのは、放ったらかしで調理がしたいからです。スマホゲームとかでもそうじゃないですか、キャラを数時間お使い等に行かせてアイテムや経験値を獲得するやつ。カジュアルに低課金でやりたい人は金の代わりに時間を費やすシステム。スロークッカーはそれですね。金があったら毎日出前食っとる。
スロークッカーの実物写真は設置環境が汚すぎるのでお見せできません。同様の理由で調理過程の写真も妙な接写ばかりになります。ご了承ください。
■カルアポーク(っぽいもの)
フォロワーがおすすめしていたのでやってみた。初めて聞いた料理名なのですが、ハワイ料理らしいです。豚の蒸し焼きですね。
スロークッカーに豚の肉塊を入れて塩胡椒ほか適当な味付けをします。数時間加熱して完成。
レシピをいろいろ見てると謎のスパイスとかを使って各自ハワイ性を付加しているようですが、我が家にそんなものはない。手抜き料理のためにスロークッカーを買ったのだから用意するつもりもないです。ハワイアンソルト、いつ使うんだよ。なので代わりに余ってた旨味調味料を入れて雰囲気を出します。
ふたをして電源を入れて数時間待ちます。蒸し焼きっぽいことになっているはず。
四時間後がこれです。なんか上の部分がピンクがかってて不安なのでほぐしてもう少し加熱しました(どのみちほぐす)。
おぉ~(感嘆)
割り箸でバラバラになります。ほぐす前に出てた汁やら油やらは混ぜたら吸収されました。
キャベツと合わせて軽く炒めたた図。結局キャベツの千切りパックです。
写真、あまりうまそうに見えませんが、見た目通りの味がします。なんかコンビーフ食ってる気分でした。部位と加熱加減の問題か…。豚は煮るなり焼くなりして食べたほうがうまいっぽいですね。まあ、まな板と包丁で生肉を切らなくて済むというのが重要っぽい。ブロック肉でもそのままスロークッカーに放り込んでゴリ押し調理できることがわかった回。
■雑チキンカレー
ルーカレーの最低限の構成要素って玉ねぎと肉だと思うんですよ。玉ねぎと肉がカレー味で煮られていれば、おおよそカレーの雰囲気が出てライスと一緒に食えます。玉ねぎを飴色になるまで炒めるとか、肉は焼き目をつけてから煮るとかは、ガス代や調理時間に糸目をつけない人がカレーをガチる時にやることなので私はやりません。
というわけで今回はこれでやってみました。
カレーづくりにおいて最も面倒なのが、たまねぎを切る作業と、生肉を一口大に切る作業ですからね。その手間を冷凍からあげと刻みたまねぎで省略しようと思います。
刻みたまねぎは500g97円+税なので手間を考えると全然有り。国産の生のほうがうまいのかもしれないけどカレーだしいいでしょう。
スロークッカーにぶち込み、カレー粉を投入。にんにく、塩、コンソメなどの味要素も入れます。水も適当に入れる。唐揚げを下に入れたほうが絶対よかったな…。
カレーは本当なら炒った小麦粉で重さを出すのですが、そこは唐揚げの衣が溶けて代用になることを期待しています。肉が唐揚げなのはその効果を狙ったからでもある(いけるのか?)。
カレー粉はこれ。
実家時代、親がカレーをガチる時はこれで作られていたので、同じものを使えば美味いと思うはずです。インデアン純カレー、好きなんですよね。
数時間放置して完成です。
あっさりなカレーができました。悪くない。全然有り。ポイントは唐揚げの衣が剥がれて溶けて肉がバラけるまで煮ることです。ベースの味は凡だけど、インデアンカレーの風味がやっぱり好き。
反省点としては、バターを入れてたら絶対良くなっていたなということがある。あとカレー粉は多分やっぱり炒るべきだし、出汁系を強化しないと激ウマカレーにはなりませんね。
スロークッカーでのカレー作りには難点があって、作り置きを食うシチュエーションでは手鍋に移して温めることになるんですよね…。加熱が超スローなので。
あとから思ったけど、生肉でもカルアポークのように切らずともバラバラになるから唐揚げを選択する必要はそんなになかったかもしれない。
■ジェネリック牛すじ煮込み
煮込み料理といえば牛すじ煮込みですよね。味噌ベースの濃厚な味で、柔らかくなった牛すじと場合によってはホルモンも混ぜてあって、七味をふりかけて、ビールが飲みたくなるあの最高タイプの牛すじ煮込みです。
しかし牛すじは結構割高だし、スーパーに売ってるかどうかの運要素も絡みます。悩んでいたところ、牛すじは鶏皮で代用できるという怪情報を見つけました。
ジェネリック牛すじ煮込み……試してみることにしました。
まずベースのスープを作ります(スープっていうの?)
・八丁味噌(出汁入り)
・砂糖
・七味唐辛子
・にんにく
・酒
これらを味見しつつ調合します。
夜景モードで撮影しました。味見したところ、この段階ですでに牛すじ煮込みの片鱗があります。一度沸かして味見するので鍋です。スロークッカーのパワーだと酒が全然とばなくて焦ります。
そして鶏皮ちゃん。革だけ安く売っていました。
100g58円は牛すじに比べたら破格の安さです。
結構量がある。
スロークッカーに投入!
数時間後の様子。鶏皮の油がすごい。
撹拌してもう少し煮たら豆腐を投下
味を再調整して完成です。
この鶏皮の馴染み方を見てくださいよ。
はっきり言ってかなりうまい。油は取り除いてもよかったかな。
鶏皮は最初はつるんぷるんとした状態でしたが、煮るにしたがってクタッとなりそれっぽくなります。牛すじの臭さやベタッとした感じはないですが、かなり有りなヤツです。
ネギは好きなだけのせるべき。このように丼サイズで食うことも可能。
ジェネリック牛すじ煮込みは大成功でした。
後日談ですが、気合い入れて牛すじで牛すじ煮込みを作ってみたところ、想像以上に牛すじが溶けて縮んで悲しい思いをしました……。700g弱用意したものが、下茹で時点で中サイズの汁椀に収まるくらいになり、煮込むことで肉かすみたいになりました。値段は鶏皮の2倍以上するし…。でも牛すじの味がうまいんですよね。次回は牛すじと鶏皮の混合に挑戦してみます。
これが牛すじの牛すじ煮込み。鶏皮より見た目に風格があります。うまいんだけどコスパは良くないですね。やっぱり牛すじは値引き品をちょいちょい買いだめ冷凍しておく戦法が正義っぽいです。