や、クラクトリトルプライドなんですよね……〈夏川椎菜Pre-2nd札幌感想〉

LAWSON presents 夏川椎菜 Zepp Live Tour 2020-2021 Pre-2nd 札幌公演に行ってきました。
いや~~~~めちゃくちゃ楽しかったですね。もう一週間以上前のライブですが反動でずっと力尽きていたので今ごろ感想文を書いています。ネタバレあります。

 

ライブが始まる前は、アンチテーゼのラスサビ2連跳びポ(跳び禁)からのダメ押し跳びポ(跳び禁です)のことばかり考えていました。他は、生バンドのステテクレバー楽しみだね~とか、ロジックルーパーイントロ絶叫は警告対象になるのかなとか、そういう気持ちでライブへの期待を膨らませていました。
しかし終わってみると「や、クラクトリトルプライドなんですよね…………」しか言えなくなっていました。このライブ、クラクトリトルプライドだったんですよね……え、もしかしてクラクトリトルプライドって夏川椎菜Pre-2ndのテーマソングなのか…?

そうなるまでに印象的だったのが、夏川椎菜さんのMCです。
ざっくりいうと、ひよこ群(夏川のオタク)が声出せないようなライブを正式なナンバリングタイトルにしたくなかった、だから「Pre-2nd」とした。という話でした。
言葉選びに苦慮されていましたが、pre-2ndはある意味リハーサルであること(いやそういう意味ではないとバンドメンバーに弁明していました)、今回の飢餓感がご馳走をより美味しくさせることの例えを用いて、Pre-2ndの趣旨を説明していました。Pre-2ndは悔いが残ることが予期されたライブだったんですよ。え、そんなことある?

普通ライブって、後悔しないように声出せとか、明日のことは考えずに跳べとか、そういう煽りがありますけど、その真逆。悔いは残して、次のことを考えてるライブであったわけです。ライブ中に今日はリハみたいなもんですって言うものだからびっくりしちゃいました。

それと、私は夏川pre-2ndが10ヶ月ぶりに見るライブだったこともあり、飢えた10ヶ月間からの生バンドうめ~~~って気持ちだったので、「こんなに楽しいのに悔しがらせてるつもりなのか…!?」「今回が飢餓からのご馳走タイムなんだが…?」と気持ちのギャップがあり、なんじゃそりゃと思いました。まあね。
たしかに、最高の生バンド演奏なのにイントロでデカい声出そうになるのを何度もこらえたり、跳びはねたくなるのを我慢する苦しさは常にあって、自分だけ思いっきり声出してる夏川椎菜ズルすぎるでしょ…と謎に嫉妬していました。

それにしてもバンド連れてZepp回るツアーを正式な2ndライブにしたくなかった夏川椎菜、贅沢な女すぎるな……。でもそれが夏川椎菜のプライドなんですよね。
プライド……クラクトリトルプライド!?!? クラクトリトルプライドってそうなのか……!?

そのMCを受けたことで、ライブの最後に披露されたことで、クラクトリトルプライドのことが急に伝わってきた。

「次はわかんないし またねとか言えんからさ」
いやそれなんですよね…。

「「どこに行っても僕は、裸一貫」キラリ そんな真っ直ぐな奴に、勝てるわけないだろ」
これもそうなんですよね。裸一貫、声援もバンドの後援もなしでライブを成立させられる奴もいるんですよ。フォロワーはももたむの着席強制発声禁止のライブに参加してそれもむしろ良かったって言ってたんですけど、それってかなりハードル高くないですか? もし夏川ライブがカラオケで着席指定だったら、立って動くのはOKだった今回と同レベルで楽しめるのか自信ないです。

そんな感じで、改めて歌詞全文を読むと完全にPre-2ndのことが主題のような気がして……いやそうでもないか? ライブ特有のマジックだったかもしれん(ピピピのピヨ次郎さんの歌ですよね)(417Pチャンネル)。

でもライブのその瞬間にデカかったのは歌詞のメッセージ性じゃなくて、楽曲の楽しさだったんですよね。
ラクトリトルプライドのこと、夏川椎菜が好きすぎる田淵智也がこじらせて作った大斜め楽曲じゃん(もっとキャッチーな田淵が良かったな~)と正直思っていたんですが、ライブでガチで評価が変わりました。良さをやっとわかれた。生バンドがあまりにも良かった。事前に楽しみにしてた他の演奏曲全部食うくらい良かったです。

トリッキーな変拍子はバンド映えがすごいし、目まぐるしい展開についていく歌唱も圧倒的でした。もう全編サビのような盛り上がり。1サビから最後まで全部が曲のピーク。ステージの夏川椎菜を見て、バンドを見て、黙って指を突き上げてるだけで異常に楽しかったんですよね。多幸感で涙まで出ていました。エモのバケモンです。
え、クラクトリトルプライドってオタクがジャンプできなくても声出しできなくても最大のパフォーマンスを発揮できる楽曲なのか!!!!!と体験的に理解しました。オイオイ言いたくなるところもジャンプしたくなるところもない… 田淵智也はそこまで見越してこの曲を…? 
歌うのがすげー大変そうな曲とは思っていたけど、きっとそういうことなんですよ。派手で飛び道具で、無茶振りで、答えで、受け取ってほしいもの。
制限されたライブ、Pre-2ndという場で、夏川椎菜が見せようとするもの……や、クラクトリトルプライドなんですよね……。

 

 


 


余談パートです。
生バンドが最高だったのはラブリルブラ。グルーヴ感が一味違った印象。特殊イントロというかさらに導入があった気がする。もし着席だったら気が狂ってました。
もうひとつはイエローフラッグ、ドラムかっけ~~~。一曲目だったこともあってドラムの強弱に感動、久々の生バンドの良さを噛み締めました。
いやグレープフルーツムーンもでかかった。後奏~~。
アンチテーゼは跳びポとクラップに注目していましたが、一番デカかったのはラスサビ前のブレイクでしたね。あのブレイク、音源の3倍くらいデカかったです。一瞬なのに永遠の焦らしプレイかと思いました。
イントロ絶叫部門はロジックルーパーが優勝。
久しぶりのフワコロは踊りをサビしか覚えてなくて反省。
パレイドで高まってるの俺だけ? みんなあれ聴き入る感じ?
あとステテクレバーでUO椅子で折って回してるオタクがいて今回そういう感じと思ってたなかったから笑っちゃいました。そもそもUOも久しぶりに見た。制限下でも各々に高まり方を模索している!
Zeppで椅子有り前後左右いないのはマジで快適。ロッカーの手間が不要だし。換気もされていたのか暑くなくてよかった。
衣装がマジで良かった。衣装担当が衣装作りながら可愛すぎて震えたらしいけど、実際かわいいです。かなり好きな衣装。
次は跳べるライブ行きたすぎるな~~~~