こないだ見た夢の感想。2018年を代表する傑作夢(ネタバレあり)

※※※ネタバレ注意※※※

このブログには私が先日見た夢の重大なネタバレがあります。
それでもいい方はご覧ください

 

 

 

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まず全体の雑感としては、シーンの繋がりや細部に大味な部分がありながらも、プロットはすごく面白かったという印象です。ストーリーに引き込んでいく力があり、いい夢後感がありました。
興奮のあまり睡眠導入から約1時間しか経過していないにもかかわらず漫画みたいに呼吸を乱しながら目覚めました(笑)

 


■あらすじ
ストーリーの前半は、サークル仲間の一行が山荘で合宿するシーンから始まります。特異体質から偶然にも地神と接続してしまった青年は、奇妙な現象を引き起こし、やがて山荘で眠り続けることになります。
後半では外宇宙から地球にやってきた邪神と超人の戦いに話は移り、地球規模のスケールに発展します。

 


■『SSSS.GRIDMAN』がインスパイア元か?

外宇宙からやってきた邪神と対抗する超人的存在という構図には、『SSSS.GRIDMAN』で見た構図を想起しました。
おしゃべりな邪神と寡黙な超人。眠り続ける青年もいます。私が直近で見たアニメ作品なのでおそらく影響を受けていると思われます。
浮遊するモアイのような邪神がおしゃべりなのに対して、ウルトラマンみたいな超人は序盤のグリッドマンのように単調な表現しかしない奴でしたから。

 

 

■地球の衛星軌道上に漂う人類
この夢で最も衝撃だったシーンです。邪神に対抗する超人は人類の味方ではありませんでした。
力を増す邪神の襲撃に怯えた人間は超人にさらなる力を望みます。願いに応えた超人は邪神襲撃のたびに力と巨大さを増していくようになり、同時に戦いの被害を大きくしていきました。そして約2万倍の大きさの姿で現れると、ついにはその質量で地球を完全に破壊してしまいます。
超人は永劫続く戦いの過程で狂ってしまっていたのでしょうか。あるいは元々意識のないシステムのような存在なのでしょうか。
悪の邪神VS人類を守る超人のようにみえた戦いは、じつは人類など眼中にない神々の営みでした。そこには人間の理解が及ぶ余地もありません。宇宙的恐怖です。
地球崩壊後、人口一割以下になった人類はなんか知らんがかつての地球衛星軌道上にかろうじて残存しているわけですが、砕けた地球を傍らに邪神と超人がぶつかり合う光景を見る日々の描写は、まるで悪い夢を見ているかのようでした。

 

余白をもたせた終わり方
物語は機械仕掛けの蟹の群れが散り散りになるシーンで終わるのですが、これが秀逸でした。
つまり、機械仕掛けの蟹のいずれかが山荘で眠り続けた青年がいた座標にいつか到達することで、青年は“生命”に反応し地球の神として覚醒する。覚醒した地球の神は邪神と超人の戦いを止める希望となる。という未来を示唆する結末というわけですね。
絶望からの希望。生命の定義が変わること。外宇宙の神々に反抗し得る地球の神が誕生する。
ここからは考察になるのですが、前半で描かれた地神のタイムリープ現象のような力。地神のタイムリープ能力によれば崩壊した地球もなんとかなるのではという含みも持たせていて、ハッピーエンド厨にも配慮があると思います。
山荘はとっくに地表ごと崩壊していても眠る青年は時間から隔離された状態なので同じ座標の別の空間みたいなアレで話を運んでいった件は、ご都合展開というよりは地球の神の強さに説得力をもたせた形に働いたのかなと。隔離された時間から目覚めた青年は崩壊した地球を目の当たりにして何を想うのでしょうか……。

それにしても、かつての山荘合宿メンバーの一人がアレでアレして誕生した機械仕掛けの蟹が!崩壊後の地球では地球の生命として定義される!という展開はカタルシスが半端じゃなく、我が夢ながら胸が熱くなりました。山荘パートで机から落とされた蟹のシーンを踏襲したラストなのも憎い演出です。
総合して、思わず夢中になった文句なしの夢といえます。