すまん、まだ“委員長”こと月ノ美兎にガチ恋してないオタクおる？
君は“委員長”ことバーチャルYouTuber月ノ美兎を知っているか！？
知ってると思うけど、もし知らないなら［10分でわかる月ノ美兎］を見て。
見た？
アーカイブも全部見た？
俺は全部見た。知って3日で全部見た。
正直情けなく思うよ。
自分の声豚魂-ヴォイシングスピリッツ-の翳りに。
先月までの俺は「オタクはバーチャルYouTuberの雑談配信とかを見るくらいなら、声優ラジオを聴かんかい！」と喚き散らしていた。
YouTuber自体に関心がなかった。
バーチャルYouTuberが台頭してきた時に四天王をチラ見したけど無関心は変わらなかったし、雑談配信ジャンルもニコ生主をちやほやするやつみたいでダサいと思って、逆張り精神をバリバリに逆立てていた。
それが今どうなってると思う？
毎週楽しみにしていた声優ラジオやアニメより、委員長の動画をリピートすることを優先しているわけよ。
うっかり10分動画を見てしまい、好感を持ったらそれからアーカイブを全部見終えるまですぐだった。
逆張りから正反対に位置する大人気バーチャルYouTuberに一瞬でドハマりしてしまう、その即堕ちスピード本当に情けなく思う。
認めたくはないが、もしかしたらこれは、バーチャルガチ恋なのかもしれない…。
まだ見てないオタクには早くバーチャルガチ恋してしまってほしいし、すでに視聴済みのオタクにはこのおしまい感を共感してほしいと思う。
いやしかし、オタク、みんながみんな月ノ美兎を好きになっちゃってる現状が悔しくないのか？
2018年にきしめんMADを能動的に見せられてみんな悔しくないのか？
オタク全員月ノ美兎が好きなのマジでキツいぞ。
「ムカデ委員長」「クソ雑魚サブカル女」とかネタにして、「俺はヨーロッパ企画のクソゲー実況が目的だけど？」みたいなポーズを取ってるオタクも、みんな本当は潜在的ガチ恋だってわかってんだからな。
本当にバケモンみたいな存在が現れたってわかってるのか…。
委員長のどこが強いのか？
オタク知識に長けた16歳JKの究極形態であるところですよね。
みんなも好きじゃん、ラノベとかエロゲに登場する、オタクキャラじゃないけどオタクカルチャーにさり気なく詳しいサブヒロインが…。あれを地で行ってるというか、それの究極形態みたいな存在なんですよね。
ムカデ人間視聴済みの映画好きで、オタクカルチャーを一通り押さえていて、引っ越しおばさんからイキリトネタまで拾いつつ、古代のフラッシュゲームを喜々としてプレイする16歳の委員長ですよ。やりすぎか？
普通にサブカル経験値積みすぎだけど、あくまで16歳の高校生として出力されてるとか、強くてニューゲームみたいなもんじゃん。
そういう奴が、作品内のキャラクターじゃなくて、自分の意志をもってYouTubeで動画配信をやっているんですよ。リアルタイムに、随時更新で、月ノ美兎という人物が。
それにみんなが夢中になってる。もうおしまいだよ。このおしまい感わかってくれよ。
でさ、トークに自分の知ってるネタが出てくると面白いし嬉しいじゃん。
アイマスPじゃなくアイマス厨を自称したり、アマガミの麻雀ゲームの話とか、そういう絶妙なラインを渡ってくる。
一方で、俺はバーチャルYouTuber界隈のことを全然知らない。キズナアイと輝夜月を一瞬見たことしかない。だからモノマネとかも全然わからない。
けど、めっちゃ面白そうに喋る。自分の知らないことを面白そうに喋ってくれるのは最高。「える知ってるよ～。エルフの森燃やしたのはお前ら人間なんだよね～」とか知らなくても面白そう。その手口で10年ぶりにニコ動できしめんMADを見せられてしまった。知らないネタでも面白いのはそれだけ喋りが上手いか声に魅力があるってこと（良い）。
喋りのトーンも落ち着いてて好き。
委員長だから一人称はわたくしだし言葉遣いも丁寧なんだけど、「クソ雑魚パンチやめてくださいｗｗ」「ふざけんなよおまえふざけんなよ」とかに代表されるような乱れた言葉遣いが出てくる。と思えば素直な感情表現も時折出てきてしまう…。←好きになっちゃうやつだからマジでやめろや。
ボイチェンルイズコピペ音読から元の声に戻った時、いつも以上にその声が可愛く感じて、俺とっくに委員長のことが好きだったんだ…と思った。マジで勘弁してくれ。そういうんじゃないから。
小さい頃雑草食べ比べてたとか、額縁と机でアナログ炬燵作ったとかも、16歳JKだから素直にウケられるみたいな面もある。委員長で本当によかった。
喋りが上手くて、エンタメ精神旺盛で、それでいてバーチャル16歳JKなんだからバケモンですよ。
ビジュアルも初見はふ～んって印象だったけど、最近めっちゃ可愛く見えてきた。辛い。
ていうかトークがマジで良すぎる。クソゲー実況とか普通2時間も持たないから。
なんなら画面見てなくてもいい（大事）。
ラジオ企画が実施された時が本当のおしまいかもしれない。
バーチャルガチ恋についてですが、この気持ちは例えるならアレなんですよね。
中学生の時にハルヒ読んで長門が好きになっちゃうアレ。ネギま！読んで宮崎のどかが好きになっちゃうアレ。
気持ちならそれ近いものを感じる。二次元的存在への憧れ。わからんけど。
最初に声豚魂とか言ったけど、それより古い原初のオタク感情が呼び起こされている。
しかしLive2Dってアバター感ありますよね。3Dモデルはキャラ感ある。なんもわからんけど。バーチャルYouTuberって何。
ここまでガチ恋だ好きだと言ってきたけど、それは表面的なファッションバーチャルガチ恋でしかないと思ってる。
本当のところは、月ノ美兎みたいな存在がバーチャルYouTuberとして世間に現れて（！）めっちゃ人気を得ていることに感動するというか、崇拝的な感情さえあるんですよ。
理想の女オタク（異性）ってつまりオタサーの姫やんというのとは違うんです。（委員長はオタサーの姫なんかじゃないから！）
委員長がクソゲーとトークでのし上がってる現実に俺は呆然としているだけ。めっちゃ痛快。
いやほんと16歳サブカル委員長の存在で同年代のオタクを介護するな。そろそろ自分の下世代のオタクたちとギャップ感じてきたところに付け入るんじゃない。
だからもうおしまいになってしまうんじゃないかと思ってる。
斜に構えて適当にクサそうとしても、オタク全員負けてしまってるから無理。
こんなんおしまいだよもう。
俺はここまでブチ切れながらこの投稿を書いた。『林檎もぎれビーム！』を聴いてなんとか正気を保っている。委員長が配信でこれ歌ってたのマジで皮肉でしょ。久しぶりに聴いて歌詞にめっちゃ笑ったわ。やっぱり良い曲だ。
自分の中で委員長ブームが続くのか一過性の流行りなのかはまだわからない。
わかるのは、他のオタクたちも全員バーチャルガチ恋してもうおしまいになってほしいってこと。それか委員長に正面から逆張りできて月ノ美兎を倒してくれるオタクが現れることを期待してる。 (どういうこと？)
一ヶ月後
